就活生の方に読んでもらいたいなぁ

⭐️就活のお役に立ちたいなぁと思っている元人事な人です⭐️

インターンって参加した方がいいの❓

インターンシップ

インターンシップ

就活の定番になっている「インターンシップ」。例年、エントリーや選考・実施が前倒しになっていている状況のため、もうすでに24卒の方でもインターンに参加された方もいるのではないでしょうか。

 

ゼミも決まっていないのにもう就活⁉️

大学3年生の方であれば、まだゼミや研究室が決まっていない人も多いこの時期。

でもその先にある就職に向けての活動の方が早くなってしまっているんですよね。

大学1-2年で基礎学習を完了させ、これから専門により磨きをかけて行きたい中、先にその専門性が活かせるかもしれない就職先の研究を始める・・・と言うのも何だかおかしな話ですが、現在の日本の社会構造がそうなってしまっている以上、残念ながらある程度合わせていく必要もあります。

 

とは言っても、社会(国や企業)に振り回される訳にもいきませんので、就活の取り組み方についてはよく考える必要があります。

 

今回はインターンシップの背景や企業の思惑などを含めて、「んじゃどうすればいいの❓」を考えていきたいと思います。

 

インターンシップって何❓

まず企業側の採用活動(皆さんの就職活動)ですが、企業側は大学の専門性如何に問わず「優秀なポテンシャルの高い人」を求める傾向にあります。これは入社後の研修を通じた社内トレーニングによって“会社色に染める“事を前提にしているため、即戦力を求めていないからです。

理由としては、日本企業の組織構成上は営業・企画・開発・サポート・管理など大枠のポジションに分かれているものの、“ド・専門職種“はほとんどありません。

最近はソフトウェアエンジニアなど専門職が増えてきていますが、それでも営業などを兼務している会社も多く、ソフトウェアの中でもAI・アルゴリズム開発・UXなどに特化した分野の専門家はごく少数です。

 

なぜかというと、「使い回しが効きにくい」からです。

 

よく言われる事ですが、日本は労働者を守るために社員を「解雇しにくい(できない)」整備がされています。とてもありがたい反面、企業側としては正直やりにくい面もあります。

これを回避するため、企業は“社員に会社の色んな仕事ができるようになってもらう“事を優先し、企業内マルチ社員を育成するのが現実です。

ですので、

 

ジョブローテーションによって適材適所を図り、社員のパフォーマンスが最大化できるようにしている

 

と表現している企業もありますが、実態は“社員にマッチする仕事が把握できないので、いろいろ経験してもらった上で良さげな仕事を決めていく“になります。

 

・・・さて、前置きが長くなりましたが、企業側の採用や人事配置戦略については何となく知っていただけたと思います。

このため「インターンシップって何?」の答えは

 

企業が優秀な学生を他社も早く確保したいがための施策

 

です。

 

それって学生のためになってないのでは?

悲しいかな「YES」です。

採用担当者レベルでは「学生のために・・・」と思って仕事をしている方は多くいらっしゃいます。しかし、企業の経営レベルではそんな風には思っていません。

そして、優秀な学生に入社してもらうためには、如何に自社のことを「知ってもらい」「興味を持ってもらえるか」がポイントになります。

そして、接触機会が多くなればなるほどお互いの事を知ることができますので、自ずと「

情」も湧いてきます。

 

限られた時間(期間)の中で接触回数を増やし、企業に対する「情」を培わせていく施策として、早期インターンシップが開催されると考えても良いでしょう。

 

そもそもインターンシップって?

インターンシップの本来のあるべき姿は「特定の職業分野を知るために労働すること」です。つまり、労働者が自分に合った仕事か?を知る事がメインであり、かつ企業側としてもお試し雇用的要素が含まれている事を言います。

仕事を通じて双方のマッチングを図る、というのがあるべき姿です。

 

話は逸れますが、兵庫県にはトライやる・ウィーク」という中学生向けの職場体験実習があります

この施策の素晴らしいところは、義務教育期間中に「労働体験」する事によって、社会の仕組みはもちろん、自分自身のキャリアについて考えるきっかけになっている事です。

もちろん体力・学力の面で職場でできる事には限界がありますが、実際に企業人・社会人と一緒になって何かに取り組む、と言う活動を通じて多くの事が学べる素晴らしい施策です。

これは真のインターンシップという事ができるでしょう。

 

対して就活におけるインターンシップは、長くても数日,短いと数時間のところもあり、場合によっては企業説明で終わる場合もあります。

(長期で“真のインターン“を実施されている企業も多くありますが、ここでは割愛します)

この実情から考えても就活生のためのイベントではなく、企業のためのイベントであり、企業側が学生と単に接点を持ちたい・・・と言う思惑が見てとれます。

 

じゃぁ、どうすればいいの❓

ここまで紹介した内容を踏まえて「インターンシップという場を活用する」事をおすすめします。

企業側の思惑は「自社にマッチした人に会いたい」ため、インターンに参加する事によって企業側が「この人は当社に向いている」と判断すれば、接触を試みてきます。

反対に「向いてない」と思われれば連絡は途絶えるでしょう。

就活生の皆さんも同じようなスタンスで企業と接し、自分に合いそうかどうか、を考えていけばいいのです。

 

また、企業によってはインターン参加者に対して早期選考の案内がされる場合があります。

これは是非有効活用していただきたいです。

選考を通じて企業の様々な面を知る事ができるため、気になる企業であれば積極的に選考に参加して、早期に情報収集を行いましょう。

当然、ご自身の専門をどこに置くか、が決まっていない時点で内定フェーズに行く可能性もありますが、内定承諾を待ってもらえればOKです。

じっくりと考えることをおすすめします。

 

インターンに積極的に参加するべし。ただしある程度割り切ること。

企業の内側を知る機会はそうそうありません。そういう理由でもインターンは参加する価値があります。

また、上述のような思惑で企業はインターンを実施しますので「自社の良いところ」を見せようとしています。言い方が悪いですが、演出されています。

その演出強度は、実際に企業担当者と会うことで何となく感じる事ができると思います。どんなに有名な一流企業や幼い頃から夢見ていた企業で合っても、実際にその現場を見ると「?」と思うこともあります。

その違和感を見つけるためにも実際に企業の人と会い、コミュニケーションを取ることは大切です。

 

仕事内容は入社後ローテーションなどによって大きく変わる可能性がありますが、会社の考え方や雰囲気は変わりません。

 

単に会社を知る場として割り切って、インターンシップというものを活用していきましょう!