【人事の真実】②採用担当ってどんな人がなるの?
就活の時に必ず目にするのが、採用担当者!
インターン・説明会・面談・面接など様々な場面でお会いすると思います。そんな採用担当者ってどんな人なのでしょうか。
採用担当は会社のエース!
これはほぼ間違いないです。逆にエースを採用担当にしていない会社は「?」と思ってしまいます。
では、なぜそう言えるのか?採用担当者に求められるポイントを列挙すると・・・
- 「採用担当者=会社イメージ」に”なれる人”
- 情に厚いが仕事として割り切れる
- どんな学生ともやり取りができるコミュニケーション力
- 自社業務をよく理解しており、適切に紹介できるプレゼン力
- 会社が求める人物像を整理・言語化できる論理力
- 面接官トレーニングや面接調整できる社内交渉力
- etc...
などなどです。
挙げればキリがないのですが、採用業務は会社の今後を司る重要な仕事になるため、そのミッションが遂行できる人じゃないといけないのです。
とくに1番目は重要です。多くの就活生は採用担当者を見てその会社を理解するといっても過言ではありません。
その人自身の雰囲気やオーラが社風を表している・・・そんな人が担当者となりますので、自ずと業務成績が良い=会社のエース という事になりますね。
どんな風に採用担当に選出されるのか?
これは会社によって様々だと思いますが、「現場経験がある」事が大前提です。
会社によっては職種(営業・技術・事務など)や採用部門(事業部や配属エリアなど)、あるいは年度(23卒・24卒)ごとにチームを作る場合がありますが、いずれにしてもそのチームのフロントに立つのは「現場経験者」です。
営業経験がないのに営業職の採用担当をする、というのは基本的にあり得ないです。
つまり、新卒入社していきなり人事配属・採用担当となるケースは基本的にはありませんし、やってはいけません。採用戦略として、学生と近しい年齢の人に担当してもらう、という意味で敢えて選出する場合もあると思いますが、あくまでも”見た目だけ”の担当者と言っていいでしょう。
また、採用担当といっても「新卒採用」「中途採用」がありますが、新卒採用においては ”その会社の新卒入社者” が担当することが多いです。
なぜならば、就活生からの「なぜ御社を選んだのですか?」という質問にも答えやすいですし、生え抜きだからこそ、会社の雰囲気を体現できる所があるからです。
こういった要因を整理して、人事が採用担当者を選出するわけですが、採用業務は直接会社の利益(厳密にはその年度の営業利益)につながらないため、会社としては利益を生み出すエリート社員は現場に置きたがります。
そこを何とか調整して採用担当を選出するのが、人事の腕の見せ所でもあります。
採用担当の人は普段どんな仕事をしてるの?
一言でいうと「めっちゃ業務量多い」です。
ざっくりとこんな事をやっていきます。
- 採用計画
- 人材要件の明確化
- 「いつまで」に「どんな人」を「何人」確保(内定)するか
- 選考フロー設計
- 選考フェーズのKPI設定
- 広報活動準備
- 自社WEBサイト対応
- WEB媒体検討(〇〇ナビ,〇〇BOXとか)
- 広報活動
- WEB広告
- 大学訪問
- 人材会社との連携
- スカウト配信
- インターン・説明会の準備・実施
- コンテンツ検討・協力者調整
- コンテンツ作りこみ・リハーサル
- インターン・説明会実施
- 実施後フォロー
- エントリー情報管理
- 管理ツール導入(の検討からする場合もあり),運用方法決定
- 選考
- ES・適性検査採点
- 面接結果精査・判定
- 面接官指導
- KPI管理
- 内定出し
- フォロー面談
- 内定者フォロー
- etc...
ざっくりと記載しただけでもこれだけあります。
これを6月から翌年10月にかけて行うため、次年度採用活動も重複しながら走らせることになります。(例えば、23卒採用の途中から24卒採用が始まるわけです)
そんな業務量を何人くらいで行うの?
採用目標数によって変動します。
目安としては 1~20名くらい までの採用目標数であれば、メイン採用担当者は1名、アシスタントが1名程度です。
それ以上になると、職種やエリアごとにメインが1名、アシスタントが2~3名というところでしょうか。
面接官は現場責任者などが行いますので、ここではカウントしていません。あくまでも採用業務の運営に関わるのがこの人数というイメージです。
「え!?そんなに少ないの?」と思うかもしれませんが、上述したように採用業務は当年度の営業利益に直結しないため、人員はできるだけ抑えて行われます。
さらに、働き方改革の関係もあり、残業できる時間制限がありますし、体調管理も大切です。きちっと決められた時間範囲内で業務を完遂させる必要があります。
私、こじこじさんが採用担当をしていた時には、新卒採用のほか中途採用ならびに労務関連・総務や社員フォローなども行っていましたが・・・
- 残業時間は30~50H(営業日数により変動しています。だいたい20:30までには帰宅)
- 年間休日125日+有休。休日出勤はほぼゼロ(土日祝、GW・夏季・冬季は完全休み。かつ有休は年間5日以上取得することが法令上義務付けられているので、しっかり取得)。
- 1回だけ中途採用イベントで日曜日の午後だけ合同説明会に参加経験あり。
- お昼休み・適宜休憩もちゃんと取得
で業務を回していました。(残業多いね、って社外の人には良く言われましたが・・・)
とくに私の会社の考えとして、”メリハリをつけて働く。費用対効果を考えて効率よく仕事をする”ことが求められていたので、私自身ちゃんと実践していたわけです。
採用担当者を通じてその会社の理解を深めよう!
いかがでしたか?今回は採用担当者について紹介しましたが、ここまでの内容でいかに採用担当者が会社そのものを表しているか、を知っていただけたと思います。
会社の事を知るためには、採用担当者の事を知るのが一番の近道です。
就活生の方はもちろん、転職を検討されている方も是非参考にしていただければと思います!