なんで就活ってしんどいの・・・❓①
就活生の方とお話をしていると、毎年必ず「しんどい」と言う言葉を聞きます。😢
今現在、そのような状況に陥っている方、なりそうな方もいらっしゃると思いますので、これまでお会いした方からの言葉をもとに、私なりに整理してみました。少しでもしんどい気持ちが楽になると幸いです✨
多くの方が直面する問題は下記の3つです。
- 何からはじめていいのか、わからない
- 周囲の人と比較してしまう
- ゴールが見えにくい
今回は「1.何からはじめていいのか、わからない」について解説します。
(2,3は次回以降の記事で解説いたします)
何から始めていいのか、わからない
インターンシップ,自己分析,業界研究・・・やる事はいくつもあることは分かっているものの、「何から始めればいいのやら・・・」というケースです。「正解なんてないんですよ」なんて言われているものの、不安に陥りしんどいなぁ、という方は多いと思います。
このしんどさを軽くするためには、企業側の採用活動の取り組み方を知るのが良い方法です。🙂まずは相手を知るわけですね。
本記事では、企業側の採用活動の取り組み方を知っていただく事で、少しでもしんどさの解消に繋げられればと思います。
企業側の採用活動は、ざっくりと次のフェーズに分かれます。
Phase 1.(広報)自社の事を広く知ってもらい、できる限り多くの応募(エントリー)をしてもらう
Phase 2.(選考)応募者が自社に合っているか選抜する
Phase 3.(内々定)入社してもらいたい人にラブコールを送る
それぞれについて、時期と合わせて見ていきましょう。
※ここに記載している内容は、こじこじさんの経験・主観に基づくものであり、多くの企業に見られる傾向になります。全ての企業に該当するわけではありませんので、ご注意くださいませ。
※下記 “n年“ というのは、n年=n年卒=n年度入社の意味となります。23年度入社の方はn=23になります。
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<Phase1.広報> (n−2)年6月頃から本格化 (学部3年/修士1年になったばかりの6月)
企業にとっての採用活動は、これまでの実績に基づく確率によって採用目標数が設定されます。
例えば100人採用したくて、応募者のうち10%の人が入社した実績がある場合、少なくとも1,000人の応募を募る必要があります。
このため、広報としては「いかに自社の事を知ってもらい、できる限り多くの応募(エントリー)をしてもらうか」が目的になります。
大手企業のテレビCMはまさにこれに該当しますし、WEB広告や自社サイトでの企業紹介、インターンシップの開催も含まれます。
テレビCMは年中目にする方も多いと思いますが、多くのCMは消費者向けの商品・サービスCMがほとんどです。実は、夏のインターンシップ募集が開始される6月頃から一般消費者がビジネスターゲットになっていない、BtoB企業もこぞってCMを打ち始めます。
ここで「インターンシップって広報なの❓」と思われた方もいると思います。
水面下で選考を行う企業もある😱ようですが、多くの企業にとっては4月に新入社員を受け入れたばかりの状態のため、本格的に選考を進めるのは非現実的です。ですので、インターンシップという場によって“自社を知ってもらう事に徹する“企業が多くを占めています。
<Phase2.選考> (n−1)年2月頃から本格化 (学部3年/修士1年の2月)
応募者の方が自社に合っているか、を定量的(能力)・定性的(考え方や姿勢など)に選考していきます。
ES・適性検査や面接の実施がこれに該当しますね。
選考に参加するために「企業説明会」に参加している事を義務付けている企業が多くあります。また、ESは企業によってまちまち(そもそもESが無い企業も多くあります)となります。
<Phase3.内々定> (n−1)年4月頃から本格化 (学部4年/修士2年になったばかりの4月)
経団連による“採用活動に関する指針“(いわゆる企業間での紳士協定のようなもの)では、6月以降に選考(内々定の提示)をしましょう!としていますが、実際のところは4月頃から内々定出しが本格化していきます。
特に外資系企業の動きは早いため、(n-2)年末に内々定を出す企業もあったりします。(😮驚!)
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と、ここまで読んで気がついた方がいらっしゃると思います。
そう、どのフェーズも企業や業界によって明示されているわけではなく、時期も “頃“ というなんとも曖昧な状態なのです❗️😭
さらにややこしい事に、毎年同じパターンで採用活動している企業は非常に少ないです。
少し長くなってしまいましたが、近年の就活においては「どの企業が、いつ・何をするのか?」という見通しが掴みにくいため、計画を立てるのが困難なのです。結果、「何からやっていいのか、わからない」事にもつながっていきます。
新卒一括採用は日本ならではの採用方法で、比較的批判的な意見が多く出されがちですが、育成を前提とした日本企業における合理的な採用方法でもあります。近年様々な理由により、この一括採用方式が徐々に崩れてきており、通年採用などこれまでにない採用活動に企業が動き出しているため、学生の皆さんはもちろんの事、企業側も悩みながら活動を行なっているのが現実です。
こういった状況を把握し、業界や企業ごとに「今どのフェーズなのかな?」を知る事ができると、何をするべきかが見えてくると思います。🤔
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いかがだったでしょうか。少しでも就活の参考にして頂けますと幸いです😊
次回は「2.周囲の人と比較してしまう」について解説します✨